クラフトビールの市場を
米沢で切り開く
Makiyama
Hideto
槙山 秀都 さん
山形県 米沢市出身
40代
僕らは必需品じゃないものをつくる商売
都市部より人口が少ない地方で、生活必需品ではないものをつくる商売に取り組む。山形県 米沢市でクラフトビール市場を切り開いたのは、クラフトビールを醸造する「米沢ジャックスブルワリー」醸造長の槙山秀都さん。現在までに20種類以上のクラフトビールを製造しており、IPAやペールエールなどの定番商品をはじめ、地域の食材や事業者とコラボレーションした個性的な限定ビールも生産しています。
秀都さんは米沢市出身で、高校卒業後に東京の企業に就職し、8年間働いたのちにUターンして米沢の企業に再就職します。「クラフトビールに興味を持ったのは、クラフトビールを愛する外国人の友人との出会いがきっかけでした。その後、クラフトビールの奥深さに感動し、ブルワーとしての道を志しました。」
しかし、開業の相談を税務署や銀行にしたところ、継続可能性の証明が不十分だと指摘され、事業の難しさを痛感します。事業の説得力を高めるため、東京でビール造りの修行を始めました。その後、クラフトビール工場の新店舗をDIYで立ち上げ、店長を経験したのちに、米沢に再び戻り独立に動き出します。
「山形県は米やワイン用の葡萄の産地ということもあって日本酒やワイン文化は既に確立していますが、クラフトビールは新しい取り組みです。」米沢の方々にクラフトビールを知ってもらうためには、まず東京での認知を図り、話題を産むことが重要だと考え、東京を中心に販売を開始しました。現在では、米沢の飲食店やお土産店でも「米沢ジャックスブルワリー」のビールが取り扱われ、地元の方々にも愛されています。
同級生が米沢で楽しく暮らす姿を見て
Uターンしたいと秀都さんの心を動かしたのは、同級生たちが米沢で楽しく暮らす姿をうらやましく思ったのも理由の一つでした。「東京でも友達はできましたが、地元の同級生たちとのつながりはやはり特別なものです。SNSを通じて、米沢にいる同級生たちの楽しい投稿や、新たなカップルの誕生を見るたびに、地元に帰りたいと強く思うようになりました。」
昨年には、かわいいお子さんに恵まれてお父さんになった秀都さん。これから米沢で子育てにも力を入れる予定です。さらに、米沢の若手経営者たちが集って地域活性化に取り組む「米沢青年会議所」の活動にも積極的に参加しており、面倒見のいい兄貴分として、若手経営者たちにもかっこいい背中を見せてくれています。
暮らしのーとは、米沢のいろんな暮らしを集めています。あなたの叶えたい暮らし、理想の米沢ライフについて、ぜひ米沢市の移住相談窓口まで教えてください!もしかすると、直接もっと深い話を聞いたり、新たな出会いにつながるかも。