米沢住YONEZAWA-JYU

6つの魅力

米沢を語る上で欠かせない、6つの魅力をご紹介します。

多彩な食文化は
その歴史も深い!

〝米沢の味〟といわれる定番の特産品は「ABC」の3つだ。A=Apple。「舘山りんご」と呼ばれ、りんご栽培の起源では県内で最も古い。明治9年に県の勧業寮(今の山形県農林水産部)より苗の配布を受けて移植したのが発祥といわれる。ふじを中心にさまざまな品種が作付けされている。B=Beef 。「米沢牛」は、米沢市を知らない人でも一度は聞いたことがあるのでは。寒暖差の大きい気象条件と、澄んだ空気、おいしい水が特上の霜降り肉を作り上げる。C=Carp。「米沢鯉」の歴史は古く、上杉鷹山がタンパク源として稚鯉を取り寄せたのが始まりだそう。ハレの日に甘露煮(鯉のうま煮)にするのが米沢流の食べ方。

忘れてはいけないのが「米沢らーめん」だろう。毎日食べても飽きのこない鶏ガラと煮干しのダブルスープは、後味あっさり。近年は「伝統野菜」への注目も集まっている。「小野川豆もやし」をはじめとする、地元の風土を利用して作られた野菜は、地域が育てた郷土の味として受け継がれている。

豪雪地ならではの遊びが沢山
雪をプラスに考えて楽しむ

県内でも有数の豪雪地帯。寒さは厳しく、市内でも平均的な最高積雪深は150㎝超え。1〜3月は「ザ・ 東北」な冬を体験できる。豪雪を活かし、毎年2月の第2土曜と日曜には「上杉雪灯篭まつり」を開催。松が岬公園一帯を主会場に約200基の雪灯篭と1000個の雪ぼんぼり(雪洞)にローソクの火が灯る。幻想的な雰囲気は、デートにもピッタリだ。

1月中旬〜3月中旬になると小野川温泉には、かまくら村が出現。近隣のお店のラーメンを出前してかまくらの中で食べてもOK! 「天元台高原スキー場」、「米沢スキー場」「小野川温泉スキー場」までは、それぞれ市内から車で20〜50分程度で行けるので、ウインタースポーツ好きにはたまらないだろう。「雪が多い」と聞くと、ネガティブな印象を持つかもしれないが、「冬だからこそのアクティビティが増える」と考えると、それすら素敵な響きに。雪国を思いっきり楽しみたい。

歴史

上杉鷹山が築き上げた産業、
そして精神を受け継ぐ

江戸時代、上杉景勝が越後から会津を経て米沢に入城し、城下を拡張。その中心地で、現在は市民の憩いの場にもなっている松が岬公園は、かつて米沢城があった場所。以後、上杉家(米沢藩)の城下町として発展した。第9代米沢藩主となった上杉鷹山は、米沢藩の再生に取り組み、数々の「殖産振興政策」を展開。その中で米沢織、笹野一刀彫などの伝統工芸品のほか、米沢鯉、ウコギといった食文化も誕生していった。

上杉謙信が祀られ、米沢城の本丸跡に建立されたのが「上杉神社」だ。戦国最強の武将として語り継がれる謙信にあやかり、開運招福、諸願成就、学業成就、商売繁盛のご利益があるとされる。明治35年、謙信とともに祀られていた鷹山は、その隣の「松岬神社」に分祀されている。境内には鷹山が家督を譲るにあたり、藩主の心得として伝授した「伝国の辞」の碑がある。

「なせばなる なさねばならぬ 何事も ならぬは人の なさぬなりけり」とは、鷹山が残した言葉で「どんなことでも努力すれば必ず実現できる」という意味だ。その志は現代の米沢人が持つ熱い精神の根源となっている。

ものづくり

米沢から最新技術を発信
国内有数の工業団地

米沢市の産業を語る上で外せないのが「米沢八幡原中核工業団地」の存在だ。日本初の中核工業団地であり、総面積は約384ヘクタール。昭和53年に分譲がスタートし、企業の誘致を積極的に行ってきたおかげで令和4年に完売。現在70を超える企業が工場を置く。大手企業も多く、外資系企業も立地している。実は、ノートパソコンが世界で一番最初に誕生したのもここ米沢だ。

近年は「米沢オフィス・アルカディア」エリアに「有機エレクトロニクス」の実用化研究施設「スマート未来ハウス」を整備。米沢市にキャンパスがある山形大学工学部と産学官が連携し、開発を進めている。どちらも米沢市民の雇用先としての基盤を作り、経済を大きくサポートする。

スマート未来ハウス

米沢織

江戸時代から続く伝統産業
その技術は唯一無二

米沢を代表する産業のひとつ「米沢織」の歴史は、上杉鷹山が産業振興に力を注いだことから始まる。武家の女性たちに織り方を習得させ、養蚕業を進めたり、京都から織物師を招いて研究開発をしたことで、織物産業は急速に成長していった。関連業種の発展を含め、長く米沢の暮らしを支えている。

特徴は紅花や藍、紫根などの植物染料から糸を染めて織ること。この技術が確立されると「出羽の米沢織」として、全国でも有名となった。養蚕が盛んになり、麻織物から絹織物へ変わっていく。日本で初めて「人工絹糸(レーヨン)」が発明されたのも、米沢なのはご存知だろうか? 化学繊維の生産が始まったことで、織物の開発はどんどん進化。米沢は、「呉服」と「洋服生地」の二つの産地として、一気にトップクラスになったのだ。

現代においては、その伝統を守るべく、新鋭ブランドが立ち上がったり、手に取りやすい小物を展開するなど、今もなお米沢織の文化は進化し続けている。

学園都市

3つの大学があり、
学生が集まるまち

市内には、山形大学工学部のキャンパス、米沢栄養大学、米沢女子短期大学がある。学生人口は約3600人。県内からはもちろん県外出身者も多く、全国から学生が集まっている。その学生たちをサポートする組織として「学園都市推進協議会」がある。取り組みのひとつは、情報サイト「ウェルカム米沢インフォメーション」の運営だ。初めての一人暮らしとなる学生たちに、医療機関、公共施設などの基本情報から雪国での過ごし方まで、暮らしに役立つ情報を発信。中でも、「よねざわ学生Channel」では、大学生や高校生がリポーターを務め、地元企業や観光スポットといった米沢の魅力を、学生ならではの目線で楽しく紹介している。

市民のお祭りやイベントの際には学生から「お手伝いしたい」という声が寄せられ、地域住民との交流も盛んだ。そういった関わりをきっかけに米沢市が〝第2の故郷〟となる学生も多い。中には卒業後、米沢市で就職したり、起業した人も。学生たちの活気は、まちづくりの大きな糧といえる。

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