東京から新幹線でたった2時間の山形県米沢市。アクセスの良さもあってか、最近は米沢で自分のスキルを活かした仕事や叶えたい暮らしを、小さく始める人がいます。一方で、東北は閉鎖的な人柄だという噂も聞くし、雪も多い特殊な環境で、新参者がスモールスタートをすることは可能なのか?と疑問に思う人もいると思います。今回は、二地域生活で「米沢住」を実践するサンドウさんと小田さんに、米沢に関わる面白さや自分のスキルを活かす仕事との出会い方、東京での生活とのギャップなど、リアルを伺いました。

――お二人はどんな経緯で米沢に関わることになったのでしょうか?

いつかは地元に貢献できたらかっこいいなと思っていた時に、米沢で自分のスキルを活かせる会社に出会いました。

山形市に在住しながらも米沢の企業で副業する小田さん

小田航平さん(以下小田):私は米沢市出身で、大学進学を機に東京に行きました。その後は海外留学やワーキングホリデーも経て、山形県にある金融の会社で働き始めました。今は山形市に住みながらリモートワークで、東京にあるIT×金融分野の会社の仕事をしています。昔から”いつか地元に貢献できたらかっこいいなー”とぼんやり思っていた中で、去年からご縁があり米沢の観光の会社「プラットヨネザワ」で副業として関わり始めました。プラットヨネザワも基本はリモートの会社ではありますが、直接顔を合わせての打ち合わせもあるので、今は山形市から週1〜2回のペースで副業先の米沢に通勤しています。

米沢にいるときは、駅から徒歩20分ほどの位置にあるシェアオフィスで仕事をしています。シェアオフィスがある”米沢市 本町”は歴史の面影が残る通りで、安土桃山時代から続く日本酒の酒蔵があったり、100年以上続く味噌屋さんで飲み歩ける甘酒も売っていて、子どもの頃は学校と家との往復が多かったので意外と知らなかったんですが、大人になって歩くと再発見があって、通勤中も楽しんでいます。最近は、レンタサイクルデビューもしようかな?と思ってるんですが、なんせ飲み歩くのが好きなので迷いどころですね(笑)

――米沢は”城下町”という歴史柄、駅から徒歩20分圏内に観光スポットや飲み屋が集まっているコンパクトな街のつくりをしているので街ブラにはもってこいですよね!レンタサイクルも駅で借りれるので、小回りを利かせて米沢市内を移動したい方にはぴったりです。ディープな居酒屋さんも多いので迷いどころではありますが、、、(笑)

家族の体調不良がきっかけで約40年ぶりに米沢へ。
土地勘はあったつもりでしたが実際に住むのとでは全然違って、
2年半で3回引っ越しをすることに。

米沢に在住しながらも東京と二地域生活をするサンドウさん

サンドウカツヨシさん(以下サンドウ):私も米沢市出身で、高校卒業後は東京の企業に就職しました。その後25歳で起業して以来、約40年近くグラフィックデザイン業界で働いています。2020年から米沢に住み、今は東京のクライアントワークをリモートでしつつ、米沢のクライアントワークにも携わることもあります。今年から仕事の関係で、2週間ごとに東京と米沢を行き来する”二地域生活”を結果として始めることになったんですが、米沢に戻ったきっかけは家族の体調不良でした。急なことだったので仕事や住まいの面でも不安はありましたね。

今まで、対面での打ち合わせが必要な仕事をしていたので東京のクライアントさんとの仕事が全部無くなる覚悟で米沢に戻ることを決めましたが、クライアントさんの理解とリモートワークが普及し始めた時代の後押しもあり、東京の仕事を全部米沢でも続けられることになりました。
住まいについては、実は米沢に来てから雪や騒音が原因で2年半で3回も引っ越しすることになって苦労しました。生まれ育った場所なので住まい探しに苦労するとは思わなくて盲点でしたね。

――ご家族の体調がきっかけで急に仕事や住まいを変えるのは、準備期間も限られていて大変ですよね。私も色んな移住相談を受けていますが、2年半で3回引っ越しした方には初めて出会いました!家選びも雪国ならではの注意点があるので、入念に不動産会社とやりとりをしたり、何度か視察に来るのも大切ですね。

後編の記事では、しばらく米沢を離れていた人が仕事に関わるきっかけや、東京の働き方とのギャップを伺います。▶︎【山形県 米沢住_移住前体験談】米沢で働く。ローカルと東京のギャップをあなたは楽しめる?/8月5日イベントレポート(後編)

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